| 職員室の窓から - 読書と夏休み |
| 教頭 籠谷 |
| 夏休みが近づくと、こんな年になっても小学生の頃の夏休みの宿題のことを思い出します。当時の宿題には「夏休みの友」(国語・算数・理科・社会の4教科の1学期勉強したまとめの問題冊子)、百字漢字帳(1ページに丁度百のマス目のあるノート)を1日1ページ、絵を2点、作文を1点、自由研究を1点それと絵日記(毎日)などがあったように記憶しています。 その頃の私の生活といえば、朝は毎日ラジオ体操に参加しなければならなかったので、6時20分には起きていました。午前中は確かに宿題もしましたが、それでも時間がまだまだたっぷりあったのを覚えています。午後は友達と遊ぶのに忙しくて農業用の用水路で泳いだり、それが終わると晩ご飯まで近くのお宮の境内でソフトボールをしたり山の中で遊んだりで、家にはほとんどいませんでした。晩ご飯が終わり、風呂から上がればバタンキューです。 このように午後友達といっしょにやったことは、つい昨日のことのように思い出せますが、ラジオ体操が終わってから昼ご飯までの午前中は一体何をしていたのか全く思い出せません。今思うと、あの膨大な時間を全く無駄に使ってしまったんだなあと悔いが残っています。大学生になってからは、少しは本を読むようになりましたが、小・中学生の頃は宿題の読書感想文を書くための本以外は読んだことがありません。あの膨大な時間を読書に当てていたら、何冊の本を読めていたでしょう。 本を読むことによって、先ず語彙が増えます。字も覚えます。集中力がつきます。このように学習をするための一番大事な基礎になるものが身に付くと思います。人の考えや気持ちも分かるようになります。様々な疑似体験も多くでき、世界が広がります。プラスになることはいくらでもあります。それに私の知っている限り、読書の好きな人で、勉強が嫌いだという人に今まで出会ったことがありません。当然、勉強を好きになるために読書をするわけではありません。しかし、目には見えない財産がどんどん自分のものになっていくような気がします。この夏、できるだけ多くの素晴らしい本に出会ってほしいものです。 |