研究全体構想
(1) 研究主題
豊かな国際性を身につけた子どもをの育成
−互いを認め、高めあう授業の工夫−
(2) 研究の目的

 本校では平成11年度から4年間にわたり,生活科・総合的な学習「大地の時間」の研究を行ってきた。そこでは,「中国の特色を生かした体験活動や課題追求」「表現活動の場の設定」「課題解決活動」「他者理解や思いやりの学習」をとおし,国際性の育成を図ってきた。その結果,児童生徒は,進んで課題を追究したり,自ら適切な表現形式を選んで発表したりするようになった。

国際社会という,考え方も行動様式も異なる人々の集まりの中で生きるためには,互いの異質性を認め,尊重しあう態度が重要である。さらに,ボーダーレスといわれる現代の国際社会においては,自分の考えをもち,積極的かつ明確に意思を表すとともに,他と相互に交流する中で,ともによりよく生きようとする姿勢をもつことが重要である。                      

 そうした資質を児童生徒に養うためには,進んで互いを認め,さらに高めあうことを基盤においた授業を進めることが必要である。そのことによって,主体性,自他を尊重する心,広い視野,表現力と思考力など,国際人として生きる資質の基礎を養うことができるであろう。

このような教育的,社会的実態や要請を考慮した上で,今までの研究成果をいっそう推し進めるため,平成15年度より「互いを認め,高めあう授業」をとおして,これからの相互交流に必要な,@主体性,A表現力・思考力,B実践力を身につけさせる実践研究をおこなってきている。具体的には,
 @ 相手や対象に進んで関わろうとする主体性を育む教材(現地素材)や学習過程の工夫  
 A 表現力・思考力を高める学習過程や形態の工夫

  B 共存・共生への実践力を育てる現地校や国際校との交流の工夫
に重点を置く。
                                                      

 主体性,表現力・思考力,実践力を身につけさせるための「互いを認め,高め合う授業」の創造は,国際理解教育のねらいを達成するだけでなく,「自己の確立」・「共に生きる」という人間の生き方・在り方,ひいては「生きる力」の育成に迫るものである。